今回は「Amazfit Active 2」というスマートウォッチを先行レビューします。
なお、Amazfit Active 2 には、次の2つのバージョンが用意されています。
- スタンダードバージョン
- プレミアムバージョン
基本的なスペックは同じですが、プレミアムバージョンには「サファイアガラス」と「本革レザーバンド」が採用されていて、より高級感のあるデザインとなっています。どちらも本日から予約可能です。
今回、こちらの記事でレビューするのは「スタンダードバージョン」の方です。
プレミアムバージョンとの違いは、
- サファイアガラス → 強化ガラス
- 本革レザーバンド → シリコンバンド
といったように、若干コストダウンされたモデルとなっています。
スタンダードバージョンもカッコいいですよ!
(その他のスペックは同じ)
レビューでは「良い点」だけでなく「残念な部分」もすべてお伝えします。購入を検討中の方は、ぜひチェックしてください。
概要
- カラー
-
- ブラックシリコン(スタンダードバージョン)
- ブラックレザー(プレミアムバージョン)
- 対応OS
-
- Android 7.0 以上
- iOS 14.0 以上
- 価格
(公式ショップ) -
- スタンダードバージョン:¥18,900(税込)
- プレミアムバージョン:¥21,890(税込)
- 発売日
-
- スタンダードバージョン:2025年3月14日
- プレミアムバージョン:2025年4月18日
どちらも、2025年3月4日より予約開始
- ショップ
-
Amazon / 楽天市場 / Yahooショッピング / 公式オンラインストア
なお、Amazon、楽天市場、Yahooショッピング、全国各地の家電量販店の「正規ルート」で購入すると、どこで購入しても10%のポイントバックが付くそうです。

内容物
- 本体(ストラップ付き)
- 充電器(ケーブル無し)
- 取扱説明書
困ることは無いと思いますが、ケーブルが同梱されていないため、Type-Cケーブルが別途必要になります。

外観
ディスプレイ
- 1.32インチ AMOLED
- 466 × 466ピクセル、353PPI
- 強化ガラス + 指紋防止コーティング
1.32インチの有機ELディスプレイ。解像度(ピクセル密度)も高く、文字などの線もかなり綺麗。強化ガラスに指紋防止コーティングがされているので、指紋は付きにくいです。

バンド
バンドは柔らかいシリコンバンド。付け心地がかなり良いので交換バンドを購入する必要はなさそうです。純正バンドで充分かと!
(プレミアムバージョンの方は「本革レザーバンド」です)


金属のつまみを内側にずらせば、簡単に取り外せます。交換バンドを購入する場合は、バンド幅は20mmです。


側面/背面
側面は光沢感のあるデザインで好みが分かれそう。個人的にはつや消しの方が好みです。
フレーム:ステンレススチール
ケース:繊維強化樹脂


充電は「専用のマグネット式充電器」を使用。ケーブルは付属していないので別途 Type-Cケーブルを用意する必要があります。
(下の画像のケーブルは同梱されていません)


重量
本体が29g、バンド込みで42g。
付け心地が良く、腕にピタッとつく感じなので重量は感じないと思います。就寝時に付けっぱなしでも気にならないかと。


屋外での見え方(視認性)
最大輝度 2000nit と画面が明るいので、屋外で日差しを浴びでも時刻ははっきり見えます。夏の時期でも問題なさそうです。下の画像を見ると、文字が見えづらい印象をうけるかもしれませんが、実際にはもっと見やすいです。

基本操作
タッチ操作
- 下にスワイプ
-
コントロールセンター
- 上にスワイプ
-
通知
- 左右にスワイプ
-
ウィジェット/ショートカットカード

- コントロールセンター
-
バッテリー残量の表示/画面の明るさ調整/音量調整/カレンダー表示など、いくつかの機能をワンタップで呼び出すことができます。この画面は編集可能(並び替え/追加/削除)
- ウィジェット
-
使用頻度の高い「機能(アプリ)」を表示できるエリア。ここに表示する内容は、本体やアプリで変更可能。
- 通知
-
スマホで受け取った通知を確認できます。
- ショートカットカード
-
使用頻度の高い「機能(アプリ)」を、ひとつの画面内に集約できる機能。縦スクロールで各機能を表示します。この画面も編集可能(並び替え/追加/削除)
ボタン操作
1回押し:機能一覧画面(リスト表示に切替可能)
長押し:AI音声アシスタント Zepp Flow の起動(別の機能を割り当て可能)

1回押し:ワークアウト画面(別の機能を割り当て可能)
長押し:電源メニュー(電源OFF / 再起動)

特徴
アプリ
Amazfit Active 2 は「Zepp」という専用アプリで管理します。
初期設定(ペアリング)/文字盤のインストール/各種設定の変更/運動データ・健康管理データの確認などに使用します。

Zepp Flow (AI音声操作)
- 音声でタイマー/アラーム/設定などの操作が可能
- 返信機能に対応している通知は音声入力で返信可能(Android 7 以上のみ)
- 通知の読み上げにも対応
Zepp Flowは、「GPT-4o」を統合したLUI(Language User Interface)をサポートするAI音声アシスタント。音声でさまざまな操作が行える便利な機能です。「利用したい機能」や「設定」を音声で起動できるため、操作方法を覚える手間が減ります。
なお、公式サイトでは「ZeppFlow 」について詳しく解説しているので、興味のある方は一度チェックしてみてください。
下の画像は、音声でタイマーをセットしているところ
(iPhoneとのペアリングでも動作しました)

下の画像は、音声で「音量設定」を開いたところ
(iPhoneとのペアリングでも動作しました)

下の画像は、音声入力でLINEの返信をしているところ。めちゃ楽です!
(iPhoneとのペアリングでは動作せず、対応していませんでした)

また、通知内容を読み上げることも可能です。
なお、初期設定時は「通知読み上げ」は無効になっていますので、利用したい場合は有効にしてください。
オフラインマップ
Amazfit Active 2 は「オフラインマップ」が使用できます。
これまでに約2万円のスマートウォッチをいくつか利用していますが、オフラインマップが使える製品はありませんでした。オフラインマップを使いたい方にとっては、かなりコスパが良いかと。下の画像では、黒い横線が見えますが、これはカメラの設定によるもので、実際には黒い線は見えません。
(Bluetooth ヘッドフォンから音声で道順を読み上げることができるそうですが、未確認です)

↑ ↑ ↑ ↑ ↑
iPhoneとのペアリングでも同じように動作しました。
Zeppアプリを起動して次の手順で操作します。

画面に「ダウンロードしますか?」と表示されたら、チェックボタンをタップ。ダウンロードが開始するので、あとは終わるのを待つだけです。完了したら、スマートウォッチのマップアプリを開けば地図が表示されるはずです。

Pixel とペアリングした時はサクッとダウンロードできましたが、iPhoneとペアリング時にはダウンロードで何回か失敗しました。
オフラインマップは使用する機会が少ないので、あまり詳しくないのですが、今後使っていく中で何か気付けば追記します。
Bluetooth通話
- 着信時は発信者の名前が表示される
- 通話中は5つの操作が可能
(ミュート/音量調節/スマホに切り換えて通話/キーパッド入力/終話) - 発信方法は3つ
(連絡先/履歴/番号入力)
着信時は「発信者の名前」が表示される(左)
電話に出れなかった場合は「不在着信通知」も残る(右)

通話中は、ミュート/音量調節/スマホに切り換えて通話/キーパッド入力/終話、これらの操作が可能。

お気に入りの連絡先/履歴/番号入力の3つの方法で電話をかけることが可能。
(連絡先は50件まで登録可能)

通知
- アプリ単位で通知の受信設定が可能
- 1行あたり全角で10文字表示できる
- 公式アイコンが表示される
- LINEのメッセージ通知(テキスト◯ |スタンプ△|写真△)
- LINEのメッセージ返信に対応 – Androidのみ
- LINEの着信通知 △
Google Pixel とペアリングした場合は、アプリごとに通知の受け取り設定ができました。iPhone も同じようにアプリ単位で設定できるかは不明です。今後、iPhoneとペアリングして利用する予定なので分かり次第、追記します。

下の画像は Gmail の通知。丸型なので、ディスプレイの角部分の文字は見えません。ただ、1行あたり全角で10文字表示されているので、十分読みやすいと思います。

個人的には重要な部分。今のところ、受け取った全通知に「公式アイコン」が表示されています。(iPhoneでの動作は今後追加予定です)

なお、一部の通知では下のように画像も表示されました。地味ですが便利ですね!

LINEのテキストメッセージは下のように表示されます。
スタンプや写真を受信した場合は、内容は表示されず、相手が送信してきたことが通知されます。

Google Pixel とペアリングした場合、LINEの返信が可能でした。返信方法は、キーボード入力/音声入力/絵文字/スマート返信 – AI /クイック返信 – 定型文、これら5つの返信方法が用意されています。なお、キーボード返信では日本語が利用できませんでした。英数字(一部記号)のみ入力可能。音声入力であれば日本語入力も可能でした。
(iPhoneとペアリングして同じことができるかは不明。動作確認ができたら追記します。おそらく、返信できるのは、Androidのみかと…)

なお「スマート返信(AI)」を利用すると、メッセージの内容をもとに返信内容をいくつか提案してくれます。賢いですね。下の画像は、実際にスマート返信を利用しているところ。「明日空いてる?」というメッセージに対して、いくつかの返信候補を表示してくれます。

Google Pixel とペアリングした場合、LINEの着信時に相手の名前が表示されませんでした(画像左)。ちなみに、LINEの着信に応答せず不在着信になった場合は、不在着信通知が残り発信者名が表示されます(画像右)。他のAndroidスマホでも同様の結果になるかは不明です。


文字盤(ウォッチフェイス)
- デフォルトの文字盤は7種類
- 400種類以上の文字盤(無料 & 有料)
- 写真や画像から文字盤が作成できる
次の7つの文字盤は、最初からインストールされています。どれもデザインが良いので、文字盤を追加インストールする必要は無いかもしれません。個人的には、左上の文字盤と、2段目の右側の文字盤がお気に入り。







無料 or 有料 の文字盤がかなりの数(400種類以上)用意されています。

スマホに保存してある「写真」や「画像」を利用して文字盤をカスタマイズできます。また、背景に合わせて「文字色」を変更できるので、時刻と背景が同化してしまうことはありません。

ワークアウト
- 160種以上のワークアウトに対応
- 5 つの衛星測位システムに対応
(GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS)
Amazfit Active 2 は「160種以上のワークアウトモード」に対応しているそうです。160種類もあれば、まず、困ることはなさそうです。
本体にGPSを内蔵しているので、スマホを持ち歩かなくても位置情報を記録できます。ウォーキングで試してみました。下の画像が結果です。位置情報の他にも、色々なデータが記録されています。

下の画像は、上の地図を拡大したものです。
白い線が実際に歩いたルート、オレンジの線が記録されたデータ。所々、実際のルートからずれているところがありますが、超高層ビルやタワーマンションが建ち並ぶエリアで試した結果ですので十分かと思います。ちなみに、スタート地点はランドマークタワーの目の前です。


健康管理
- 24時間モニタリング
- 当日のデータはスマートウォッチ単体で確認可能
- Google Fit 連携に対応 (Android)
- ヘルスコネクト連携に対応 (Android)
- ヘルスケア連携に対応 (iPhone)
心拍数/血中酸素/ストレス/睡眠 は24時間モニタリングが可能です。
過去データの確認はアプリで行います。

下の画像のように、いくつかのアプリと連携ができます。今回は赤枠で囲ったアプリで確認しました。

Google Fit 連携(歩数)
とりあえず、歩数で確認しています。スマートウォッチで計測した歩数がしっかり反映されていました。

ヘルスコネクト連携(歩数)
ヘルスコネクトとの連携も、歩数で確認しました。
こちらも、スマートウォッチで計測した歩数がしっかり反映されていました。

iPhoneとペアリングした場合は、Appleのヘルスケアと連携できます。Zeppアプリの連携機能でヘルスケを有効にすると、次のような項目をヘルスケアに保存できます。

試しに「歩数」でチェックしてみました。リアルタイムに反映されるわけではないのでピッタリ一致していませんが、しっかり反映されていました。

バッテリーもち
- 通常使用時:最大10日間
- GPS継続使用モード:21時間
バッテリーもちは、通常使用で10日間。
GPSを継続的に使用すると21時間のバッテリーもちだそうです。
GPSを継続的に利用する方は限られていると思いますので、たいていの方は1週間近くは持つと思います。
ただ、この6日間のあいだ、レビュー用に写真を撮るためディスプレイを何十分も点灯させたままにしていたので、実際には、バッテリーの持ちはもっといいはずです。

その他の細かな機能
- レディネス
- ワンタップで測定
- Zeppコーチ
- 会員カード
- 天気
- アラーム
- カレンダー
- 太陽と月
- コンパス
- 気圧高度計
- 月経の履歴
- 温度計
- ストップウォッチ
- カウントダウン
- スマートフォンを探す
- To-Doリスト
- 音声メモ
- ポモドーロタイマー
- 心拍数プッシュ
- HRV
など、紹介しきれないほどの機能が搭載されています。
補足
アラーム
アラームは最大10個まで作成可能。
なお設定できる項目は以下の通りです。
- 時刻
- 繰り返し(1度だけ/毎日/カスタム-曜日指定)
カウントダウン(タイマー)
固定値で用意されているアラームは次の8個。
30秒/1分/3分/5分/10分/15分/30分/1時間
上記以外のタイマーは毎回手動でセットします。なお、アラームの履歴は4つまで残り、履歴のアラームは再利用可能です。
To Do リスト
ToDoリストそのものは Zeppアプリで作成します。スマートウォッチ側では、各ToDoリストにチェックを入れて完了することが可能。
なお、ToDoリストは最大60件まで作成できました。
また、設定できる項目は以下の通りです。日時を指定するとスマートウォッチに通知がきます。
- 内容(150文字まで)
- 日時
- 繰り返し(1回のみ/毎日/毎週/毎月/毎年/カスタム-曜日指定)
スケジュール
Google Pixel とペアリングした場合は、スマートウォッチから「Google カレンダーの予定」をチェックすることができました。通知も来ました。
なお、わたしが確認した限りでは30日先の予定まで確認できました。
使ってみて
約1週間ほど使用して感じたこと
良かったところ
- 高級感のあるデザイン
- 文字盤のデザイン
- 大き過ぎず小さくもない、ちょうど良いサイズ感
- バンドの付け心地がめちゃ良い
- 音声入力でLINEの返信が可能
- AIアシスタントのZepp Flowで操作が楽ちん
- 「Google Fit」や「ヘルスコネクト」などに歩数がしっかり反映される
- オフラインマップ
とにかくデザインが良い!
とにかく、デザインが好き!
商品提供を受けているから言っているわけではなく、海外で製品発表があった時点から感じていました。
純正バンドの付け心地が良い
純正のシリコンバンドが過去最高の付け心地!
バンドの素材にこだわりがなければ、純正バンドでOKかと。
AIアシスタントで操作が楽ちん!
AIアシスタントのZepp Flow は便利ですね!
音声でLINEの返信ができたり、音声でスマートウォッチの操作ができたり。とにかく楽です。
高機能になるほど操作が複雑になったり、メニューを覚えるのが大変なので、音声で様々なことができるのは助かります。
Amazfit 製品を利用するのが初めての方でも、AIアシスタントのZepp Flow を利用すれば、各種設定や機能を使いこなせると思います。ちなみに、本体のサイドボタンを長押しすれば、AIアシスタントが起動します。
Google Fit や ヘルスコネクトに歩数をしっかり反映できる
Google Pixel で Google Fit や ヘルスコネクトに歩数を記録したいなら、Amazfit製品を選べば間違いないかと。
Xiaomi はワークアウト時の歩数しか Google Fit に反映されませんし、HUAWEIだと公式アプリで連携できません…。
(色々と事情はあるのでしょうが)
オフラインマップが使える
同じ価格帯のスマートウォッチでオフラインマップが利用できる製品はないかと思います。
私自身はオフラインマップを使用する機会は、ほぼありませんが、オフラインマップを利用したい方にとっては、かなりコスパが良いかと思います。
満足度が高い
これは以前から言い続けていることなのですが、Amazfitの製品はハードウェアとソフトウェア、どちらも品質が高いと感じています。Xiaomi や Huawei を利用している方にも試して欲しいですね。現時点では Xiaomi や Huawei よりも満足度が高いです!
(利用したことのある製品を元に判断しています)
スマートウォッチにかける予算が範囲内であれば、個人的には、かなりオススメです。
残念なところ
正直、今のところ、これと言って大きな不満はありませんが、あえて挙げるとすれば
- LINEの着信通知で発信者名が表示されない
という事くらいでしょうか。
私自身はそこまで困りませんが、LINEの着信通知を重視する方にとってはマイナスと思いわれます。
ちなみに、今まで私が使用したことのあるスマートウォッチでいうと、他社製の独自OSを搭載したスマートウォッチでも、全く同じ結果になります。Bluetooth通話機能が搭載されている製品では、他社製でも同様の動作をするので、Xiaomi や Huawei などのスマートウォッチなら平気、という訳ではありません。
使い続けて気付いた点があれば、また追記します。
紹介した商品はこちら!

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